ボディコンタクト(守備の個人戦術)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

「ボディコンタクト」(選手目線のサッカー教室)

・ドリブルをしてくる相手の選手からボールをうばえない

・相手の選手とのボールのうばいあいの時に、いつも負けてしまう

などといったお悩みをもつ選手のために、「身体を相手の選手に当てたり、ボールと相手の選手の間に自分が入ることで、相手の選手からボールをうばう」ボールの奪い方の方法(守備の個人戦術)のひとつ、「ボディコンタクト」をご紹介いたします。以下、ボディコンタクトを行う動作について、順を追って説明いたします。

■ボディコンタクト・その1

↑相手が自分の近くでドリブルをしてきた場合、まずは、相手の前に立ちます(できれば、「相手の選手と自分の守るゴールを結んだ線上」に立つといいです)。

これが、サッカーのことばでいう「プレス」「プレッシング」のことで、ディフェンスを行う際の基本的な動きとなります。

相手の前に立つことができれば、相手の動きを止められます。さらに、「相手の選手と自分の守るゴールを結んだ線上」や相手の行きたいコースを「ふさぐ」ことができれば、相手はあなたのことを「ドリブルで抜く」ということは、そう簡単にはできなくなります。

■ボディコンタクト・その2

↑ドリブルをしてくる相手の前に立つことができて、さらに、「相手に進んでほしくないところ」を「ふさぐ」ように、相手との距離をつめていきます。このイラストの場合では、あなたは、自分の「右側」をふさいでいることになります。自分の右側をふさぐことで、相手の選手は、よほどのテクニックを使わないかぎりは、自分の右側へは進めなくなります。

この、(自分の右側か左側の)どちらか一方を「ふさぐ」ということは、サッカーの言葉で「ワンサイドカット」(どちらか一方を「きる」)と呼ばれ、ディフェンスを行う際の基本的な動きとなります。

■ボディコンタクト・その3

↑「ワンサイドカット」を使い、自分の右側を「ふさぐ」ことで、相手は左側しか進めなくなりました。

そして、相手は、あなたの左側へ進もうとした瞬間、足からボールを離すことになるのです。

あなたは、相手の足からボールが離れた、その「一瞬」を見逃さないようにしましょう。相手からボールをうばう、千載一遇(1番)のチャンスとなります。

■ボディコンタクト・その4

↑相手の選手がボールを離した瞬間、その、「相手の選手とボールとの間にできた『スペース』(=空いたところ)にすばやく入り、相手にボールをとらせないようにしましょう。

■ボディコンタクト・その5

↑相手の選手と身体がぶつかっても、「ボールと相手の選手の間のスペース(空いたところ)」に自分が入れるようにしましょう。

↑このぐらい入れれば、相手の選手よりも先にボールをさわれます

■ボディコンタクト・その6

↑完全に相手とボールの間に自分が入った状態になれば・・・

ボールをみかたにわたすことやドリブルなど、次の動作を

かんたんに行うことができます。

■ボディコンタクト・その7

これで、ボディコンタクトを使うことで、相手の選手からボールを奪い、自分たちの「こうげきのじかん」にうつることとなりました

■ボディコンタクト・その8

『ボディコンタクト』について、気をつけたいことは、「『ボディコンタクト』を使えば、必ずボールをうばうことができる」というものではありません。

また、ボディコンタクトをつかうよりも、単に「ボールをコートの外に蹴り出す」(=セーフティを行う)ことのほうが、「自分たちにとって有効な場面になることもある」などというように、全ての場面で有効なものでもありません。

ただし筆者は、「ボールを奪う技術」を、何も知らないでサッカーをプレーするよりは、「こういう方法もあるのか」と知っているだけで、試合の中で役に立つ場面がきっとあると考えています。

以上、『ボディコンタクト』の説明を終わりにいたします。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする