▼自分の子どもがサッカーの練習に参加していない!
あなたの子どもが小学校1年生になり、地元のジュニアサッカーチームに入りました。初めて練習に参加することになり、あなたは練習場へ子どもを連れて行きました。あなたの子どもは、なかなか練習のグループの中に入ろうとしなかったり、コーチが子どもたちに話している時に、後ろのほうで話を聞いています。
▼うちの子、やる気があるのかしら?
子どもによって・親子さんによって、状況はちがうかと思いますが、そのような不安になるかたは少なくはないと思います。しかし、初めて参加されたサッカーの練習で、1~4回くらいの様子をみて「うちの子、やる気があるのかしら?」「サッカーが向いているのかしら」と判断されるのは、少し答えを急ぎすぎではないでしょうか。と、指導者側の見方からは感じています。
▼「やる気あるの?」の前に
ここでちょっと立ち止まって、あなたがご自身のお子さんを「なぜ、サッカーチームに入れさせたのか?」について考えてみてはいかがでしょうか。
▼「自分がサッカーが好きだから」「自分がサッカーをプレーしていたから」
とても素晴らしい理由・動機だと思います。なぜなら、あなたがもしサッカーを好きでなかったり、ご自身がサッカーをプレーしていなかったら、あなたのお子さんはサッカーと出会っていなかったかもしれないのですから。あなたのお子さんの身近なところに、サッカーは存在しなかったかもしれないのですから。そのことを考えると、本当に素晴らしい理由・動機だと思います。
▼「子どもにスポーツをやらせたい」「習い事のうち、1つはスポーツをやらせなきゃ」
これも素晴らしい理由・動機だと思います。なぜなら、筆者の子どもの頃(約30年前)と比べて、今のお子さんたちは、運動や外遊びをする機会や場所が、少なくなっているように思います。また、治安などの面から、小さいお子さんだけで外遊びやスポーツをやらせるのは、難しい地域も存在するかと思います(→これらの事情を「批判」する記事ではありません)。今の時代は、大人たちが積極的に「子どもの遊ぶ場所」や「スポーツを行う環境」を作り出していかなければならない時代になっています。ですから、あなたがお子さんに「スポーツをやらせたい」と願い、サッカーチームやサッカー教室に連れていくことは、とても素晴らしい理由・動機だと思います。指導者側の私は、親子さんに感謝しなければと思います。
▼では、あなたではなく、『あなたのお子さん自身』は、どのような理由・動機をお持ちでしょうか
あなたには、充分かつ素晴らしい理由・動機があると思います。では、あなたのお子さん自身には、どのような理由・動機をお持ちでしょうか。
ここに、「うちの子がサッカーの練習に参加しない」「うちの子やる気あるのかしら」といった、親御さんの気もちを解消できる方法が存在すると思います。
(Vol.2につづきます)