▼「子どもをほめてのばす」?
そのような言葉が、サッカー指導の現場では(当たり前のように)使われるようになり、だいぶ年月がたちました。私も勘違いばかりしてガツガツと熱くなっていたサッカー指導者の頃と比べたら、意識の中に「ほめる」という言葉が残るようになった気がします。
では、その「ほめて伸ばす」の「ほめる」ということは、具体的にはどのようなことを指すのでしょうか?
▼子どもがどのようにしてサッカーを上達させるのか、わからない
もし、日々のサッカー指導や子育ての中で、このような疑問や悩みをおもちのかたへ、以下の法則を作成いたしました。みるかたによっては、稚屈な表現もあるかもしれません。が、「どこから子どもをほめて、指導したらいいのか、わからない」というような不安などをおもちのかたは、今一度、ごらんになってはいかがでしょうか。
▼子どものサッカー・上達の法則
サッカーをプレーする子どもが、「どのような順序で、サッカーを上達していくのか」を、順番にまとめました。子どもは、①から⑦までの順番で、サッカーを上達させていきます。「」は、その段階での子どもの気持ち(の一例)です。
★子どもは子どものうちに、「大人に評価してもらう」「大人に能力を認めてもらう」⇔自己肯定感を得ることで→「またがんばろう!」と思う気もちをだいじにします。そして、「練習や試合をがんばってよかった!」という自己満足感=自己肯定感を得ることが、自信につばがることとして、なによりだいじかと思います。
▼段階①
じぶんのやりたいプレーを練習でがんばって、できるようになる
「やったー!」 「できた!」
▼段階②
そのことを大人にほめられる ( = 大人に評価してもらう)
「よし! 試合でもやってみよう!」
▼段階③
練習でできたプレーが試合でできるようになる
「練習でやったことが、試合でできた!」
▼段階④
そのことを大人にほめられる ( = 能力を認めてもらう)
「できるようになって、うれしい!」「サッカーが楽しい!」
▼段階⑤
お父さん・お母さんにほめられて、安心する
「じぶんのやっていることは、いいことなんだ!」
「お父さん・お母さんに、応援してもらった」
▼段階⑥
お母さんorお父さんorおじいちゃんorおばあちゃん、ありがとう(=大人への感謝)。「お母さんorお父さんorおじいちゃんorおばあちゃんと、また、楽しい気持ちになりたい!」→「また次も、がんばってみよう!」
▼段階⑦
さらなるレベルアップを目指すようになる
▼段階⑧
①から⑦、さらに、①から⑦へ・・・を順調にくりかえせた選手が、さらにレベルアップしていく⇒子どもの『できるようになったこと』が増える
以上になります。
子どもとのいい関係を築きたいかたは、一度、考えてみてはいかがでしょうか?