▼サッカープレイヤーは、何をきっかけにプレーをするようになるのでしょうか?
あなたは、サッカーのプレーをするようになる『きっかけ』の話として、どんなエピソードをお持ちでしょうか?人の人生があるところには、必ずエピソードがあると思います。そしてサッカープレイヤーにはそれぞれが、「サッカーをプレーするようになる」ことのための、『きっかけ』の話があると思っております。
▼筆者の場合①
現在41歳になる私の場合は、「サッカーをプレーするようになる『きっかけ』の話として、なんといっても、1982年当時大流行しましたマンガ『キャプテン翼』の影響が強いと思います。そしてその後、1986年のメキシコW杯でのディエゴ・マラドーナ氏、1990年代に入ってからの三浦知良氏の大人気などが、「サッカーに夢中になる『きっかけ』の話」になるかと思います。(ディエゴ・マラドーナ氏や三浦知良氏の話をここで始めると止まらなくなってしまうので、別の機会にお話しいたします)
では、「サッカーの練習をするようになる『きっかけ』の話」は、何がありますでしょうか?
▼筆者の場合②
「サッカーの練習をするようになる『きっかけ』の話」として考えられることは、先述の『キャプテン翼』の中で描かれていた、(主人公の)翼君が河原や公園でトレーニングをする場面を何度も観ていることの影響があるかと思います。また、『キャプテン翼』以外にも、ラグビーを題材にしたドラマ、『スクールウォーズ』の中での特訓シーンや、野球マンガ『キャプテン』の中での(初代キャプテンの)谷口君の『神社でのカゲ練』のシーンが印象に残っていることで、影響を受けていると思います。いずれの影響を受けたメディアが発表されたのは、どれも筆者が小学校低学年の頃のことなので、筆者がサッカーを始めたばかりの頃(小学校2年生頃)にそれらのメディアの影響を受けているかと思います。
▼では、今の子どもは!??
小学校高学年~高校生年代であるならば、自分の力でマンガやドラマを探して観ることができるでしょう。では、それよりももっと幼い、「これからスポーツをはじめる子ども」or「スポーツをはじめたばかりの子ども」たちは、どんなメディアから、筆者たちが影響を受けた、『キャプテン翼』や『キャプテン』や『スクールウォーズ』のような影響を受けるのでしょうか?
▼スポーツは「練習してうまくなる」というイメージ
ここで私が何を申し上げたいのかといいますと、私が子どもの頃は自分で何も努力しなくても、マンガやドラマの影響で、自然と「スポーツは練習をしてうまくなる」というイメージがついていた。だから、大人たちから何も言われなくても練習や特訓に励むことができた。と、考えております。しかし、私が子どもの頃と比べたら、今の子どもたちは影響を受けるマンガやドラマを見つけづらい印象です。
▼批判や「ないものねだり」ばかりは、していられない
だからと言って、単にメディアの批判や「ないものねだり」のような話は、したくありません。指導者側をはじめ、大人たちがどんな『きっかけ』や『モチベーション』を与えられるか?の話かと思います。そのために、私は努力し続けたいと思います。
▼もしも「子どもに何か『きっかけ』となるマンガやドラマをみせたい」というかたは・・・
親子さんご自身で探すのが理想的だと思いますが、私がここで取り上げたら、数えきれないくらいの作品が挙げられます。先ほど申し上げた、『キャプテン翼』『キャプテン』『スクールウォーズ』などは、様々な形で鑑賞する機会を得られるかと思います。ただし、時代背景や価値観などが、現在の親子さんには適切でない表現もあるかもしれませんので、鑑賞することに関しましては、ご自身の責任にてお願いします。
参考文献:
ちばあきお、キャプテン、集英社、1972
高橋陽一、キャプテン翼、集英社、1982
参考映像資料:
馬場信浩、スクールウォーズ(落ちこぼれ軍団の奇跡)、大映テレビ・TBS系、1984