▼なぜ選手の『うまい』の評価基準を簡単にするの!?
前回からの続きです。
前回記事につきましては、下記リンクをご参照ください。
「なぜ選手の『うまい』の評価基準を簡単にするのか?」について話す前に、サッカーの4つの要素(サッカーの4要素)についてお話しする必要があるかと思います。
▼サッカーの4つの要素
これは筆者が今(2017.2.14)わざわざ話すまでもなく、既に多くの先人たちがお話しされて伝えていることだとは思いますが、サッカーをプレーするために必要な要素に『技術』『体力(=フィジカル)』『戦術』『メンタル(=心理)』があります。この記事ではそのひとつひとつについて言及はしませんが、「サッカーの4要素」と言われれば、『技術』『フィジカル』『戦術』『メンタル』の4つの要素のことを指します。※
※筆者はこの4つのうち、『戦術』と『メンタル』はさらに細分化され、『認知(能力)』や『判断(能力)』といった項目が増えると考えております。
▼サッカーをプレーするためには、4つの要素が必要である
このことを考えると、「あの子は技術があるからサッカーがうまい」、「あの子は足が速いからサッカーがうまい」などとは簡単に語れなくなってしまいますね。なぜなら、「技術があるから」=「技術」、「足が速いから」=「フィジカル」の面で優れているという、サッカーの4要素のうち、1つだけが優れていることになってしまいますからね・・・。なんだか、「屁理屈」みたいな感じになってしまうようでしたら、すみません。
▼では、サッカーの4要素、全てが優れた選手がうまいの?
そのように言いきるのは、難しいと思います。なぜなら、『サッカーの4要素』の全てが優れた選手を育成することは、まず不可能だと考えられるからです。また、「『サッカーの4要素』がバランス良くもっている選手を育成する」ということも、とても難しいことだと思います。筆者も含めて、世の中の多くの指導者のかたは、そのことで毎日悩み、努力をし続けているのですから・・・。
▼だから、ジュニア年代は指導が難しい
これまでに述べたことは、「サッカーをプレーするためには、必要な4つの要素がある」ということと、「その4つの要素を全て手に入れることは非常に難しい」ということです。世の中のジュニアサッカーの指導者のかたは、そのことを理解の上で、日々、指導や育成のために努力されているのです。子どものことを「サッカーのうまい・へた」とか「あの子はサッカーがうまい」と話すことは何かのきっかけにはなるかもしれませんが、その前に、まずは『サッカーの4要素』のことや、「世の中のジュニア年代の指導者のかたは、子どもがどうしたら『サッカーの4要素』を手に入れられるか?について日々努力をされている」ということについて、考えてみるのはいかがでしょうか。