「あの子はサッカーがうまいよね」。では、「サッカーのうまい子」とは?

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▼あの子はサッカーがうまいよね

ジュニアサッカーの指導に日々取り組んでいると、よく考えることがあります。「あの子はサッカーがうまい」。選手には声に出してそのような言葉を伝えはしませんが、指導者間での会話にもよく出てきます。そういう時、「サッカーのうまい」に、自分の中に明確な基準があったり、指導者間にはっきりとした評価基準などがあれば、選手が「どんな点でサッカーがうまいのか?」がわかると思います。でも、基準などが無い場合「うまい」という評価は、非常にあいまいなものになってしまいます。

▼「うまい」の基準が、どのようなものになっていますか?

レギュラーに選ばれたから?トレセンのメンバーに選ばれたから?たしかに、それはある意味でわかりやすい基準かもしれません。自分の子どもの所属するチームの指導者のかたが、そのように評価してくださったのですから。

試合の中で、1番ボールを扱う時間が長いから?それもある意味ではわかりやすい基準かもしれません。1番ボールを扱う時間が長いということは、その選手がボールを使った練習をしている時間が長いということや、ボールを扱う時間が1番長くなるような、身体能力の高さがあるからだと思います。

しかし、サッカーをプレーする選手とその親御さんが共に理解のできる、『うまいの基準』となると、説明や表現をするのはなかなか難しいことになってきます。選手の所属するチーム様に、選手・親御さん・スタッフの皆さんが共有して理解のできる『うまいの基準』があるのが、1番いいですね。

では、そうした『うまいの基準』がない場合や、あいまいな場合は、どうしたらいいのでしょうか?

▼技術・体力面から考えると、非常にたくさんの『うまい』が存在する

もちろん、技術面や体力面から『うまいの基準』を作成することは、正解だと思います。細かいチェックシートなどが作成できれば、なおさら良いです。しかし、技術面や体力面から『うまいの基準』を作成するとなると、非常に幅広い知識や経験、作成するための労力を必要とします。私も知り合いのチーム様の『選手の評価基準表』やトレセン練習の『選考基準表』などをみせてもらったことがありますが、作成するのに幅広い知識や経験、作成するための労力を要したのだろうな・・・とお察しします。そこでもし、

▼選手(もしくは子ども)が「どれくらい『試合の仕方』を理解しているか?」

の評価基準でみたら、選手のことをどのように見ることができるでしょうか?念のためここで申し上げておきたいのが、「技術面や体力面は無視する」、「技術指導や体力指導の批判」ということではないです。技術面や体力面は、選手の個々に任せて、「選手の評価基準を簡単にする」ということです。

(②につづきます)

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