子どもがゲームをやらなくなる方法

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

▼これは諸説あるかと思いますので、あくまでも私の考えです

ジュニア年代のサッカー指導をしていると、「子どもがゲームばっかりやってて困ります」、「ウチの子がゲームをやめてくれない!」などといったお話しを聴くことがあるかと思います。私には10歳年の離れた弟がおりまして、自分の弟がゲームにハマった時にも、同じような気もちになったことがありました。そして、親御さんからもし「どうしたら、子どもがゲームをやめてくれるの!??」といった質問があった場合、私はいつもこのように答えています。

①子どもがゲームをやりたくなくなるようにするといいなと思います

②ゲームよりも夢中になるものを見つけられるといいですね

③ゲームは子どもの頃の私もやりましたし、サッカーのスタープレイヤーの中には、ゲームが大好きなかたもたくさんいます

と、この3つ(のうちどれか)を、答えるようにしています。この中のどれかひとつを、親御さんが判断して、御自身のお子さんと向き合ってくださればと思います。①~③のどれにも納得がいかない場合は、「④他にいい方法がないですかね?」と自分の考えをお伝えしています。

▼①子どもがゲームをやりたくなくなるようにするといい

これは「付け焼刃的」な対処方法かもしれませんが、方法は簡単です。毎日、あなたのお子さんがゲームをするたびに、「へたねぇ」、「なんでそこで失敗するの!?」、「そうじゃないでしょ!!!」、「●●君はクリアできたのに!」、などといった、お子さんの気もちを害する言葉や、プレッシャーになるような声をかけるのです。毎日そのような声をかけ続けたら、あなたのお子さんはすぐにゲームをやりたくなくなるでしょう。でも、その結果、ゲームはやめてくれるかもしれませんが、あなた⇔お子さんとの人間関係や信頼関係が破壊されることは、簡単に想像できますよね(?)。

少し話がそれますが、このような言葉がけや親御さんの向き合い方は、「サッカーの現場」でも、聞こえてきそうです・・・。あなたや周囲の親御さんは、サッカーの現場では子どもたちにどのように声をかけていますか?

▼②ゲームよりも夢中になるものを見つけられるといい

あなたのお子さんが、このような気もちになることが、理想的ですね。お互いに気分よく、お子さんが夢中になるものと向き合えるかと思います。でも、お子さんがこのような気もちになるには、親御さんのものすごい努力や労力を必要とすることが、想像できます。なので私もここで申し上げておいてなんですが、②のような返事は、そう簡単には言える話ではないと思います。

▼③ゲームは子どもの頃の私もやりましたし、サッカーのスタープレイヤーの中には、ゲームが大好きなかたもたくさんいます

これは、質問をされたかたに対しての「返答」にはなっていないので、あまりオススメできない答えだと思います。ただ、お子さんに対して、「ゲームは誰でもやる可能性がある」、というのと、「誰にでもゲームをやる権利はある」という気もちが私にはあります。

現在41歳の私自身も子どもの頃は、いろいろな種類の「ゲーム」に夢中になりましたし、親から「禁止!」「やめなさい!」と言われたことも、何度もあります。それでもやりましたけど・・・。それに、今でも時々、やりたくなることもあります。なので、ゲームをする子どもの気もちは理解できますし、一方的に「禁止」「やめなさい」とは言いたくないと思っています。

もちろん、「ゲームをやめさせたい」と思われる親御さんの気もちもわかりますし、できれば『やるorやらない』の話ではなく、「親子さんがゲームと上手く向き合ってほしい」というのが、理想的な考えです。それに、「④他にいい方法がないですかね?」という考えもあって、「その親子さんなりの、『ゲームとの向き合い方』が見つかればいい」という願いもあります。ではその「向き合い方」を見つけるためにも、親御さん自身が「ゲーム」を嫌いにならずに、逆に「ゲーム」というものを好きになったり、まずは「ゲーム」という存在を認めるための作業(行動)をしてみるのもいいかなと思います。

▼なぜ、子どもはゲームが好きになるの?

「ゲーム」を好きになったり、認めるためにも、「なぜ、子どもはゲームが好きになるの?」ということについて、考えてみましょう。これについては、

・純粋に、夢中になれるから、楽しいから

・自分の心の中に起こっているストレスや嫌な気分を、ゲームをやっている間は忘れさせてくれるから。(これは子どもが無意識にやっていることかもしれませんが)手っ取り早く自分の気分をよくすることができるから

・自分の技術次第で、ゲームをしている時間は誰にもジャマされずに、自分の思い通りにゲームの中のキャラクターを動かせるから(≠リアルな自分から、空想や理想の自分の世界へ感情移入できるから)、その結果、気分がいいから

・自分の技術やセンス次第で結果が(わかりやすく)決まるし、結果が出ないときは、「結果の出ない理由」や「良い結果を出す方法」が、自分でイメージできるから(→その結果、納得・安心できる→気分よく取り組める)

・自分のゲームの技術や努力の結果を、子どもの理解できる範囲で正しく評価してくれる人(=プレイしているゲームソフト)がいるから(→その結果、納得・安心できる→気分よく取り組める)※

※参考文献:委員長(@iinch0)氏のツイート、twitter投稿、2017年2月8日

・その他

など、理由はたくさん考えられます。このことは、子どもだけではなく、大人のやることにだって当てはまりますし、「サッカー」にだって、(その取り組み方や見方しだいで)当てはまると思います。「勉強」や「サッカー」や「自分の仕事」が、「子どものゲーム」と同じ理由で好きになるといいなと、私個人の考えとしても、強く思います・・・。

▼子どもの「ゲームが好きになる理由」がわかったら・・・

それを、お子さんの「勉強」や「サッカー」でも、同じようなことができるように、親御さんが「勉強」や「サッカー」をみてあげたら、いかがでしょうか。あなたのお子さんが「ゲーム」と同じくらい、「勉強」や「サッカー」を好きになったり、夢中になったら、親子さん共に、気分よくすごせるんじゃないかなと思います。

私の話すことは理想論ばかりのようにみえますし、この投稿で述べたことを実践することは、とても長く困難な道のりではあるかと思います。しかし、あなたのお子さんが「ゲーム」をやらなくなる方法のきっかけのひとつとして、「ゲームを好きになる」or「ゲームの存在を認める」→「ゲームそのものを理解する」→「ゲームとうまく向き合う」→「ゲームも勉強もサッカーも、うまく向き合う」ことができればいいなと思います。

▼余談ですが

子どもは「自分の気がすむまで、納得するまでゲームをやれば、自分からゲームにオチをつける(=終わりにできる)」という考え方(方法)もあります。この「子ども本人に納得させる」という考え方(方法)は、また別の機会にお話しできればいいなと思っております。ご清聴、ありがとうございました。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク